テラモーターズ株式会社が、共同通信グループでアジアの経済ニュースを配信するNNAに取り上げられました。
下記に取材記事全文をご紹介いたします。
11月に電動三輪車で新モデルテラモーターズ、電池開発も注力
電動二輪車・三輪車の製造・販売を手掛けるテラモーターズ(東京都渋谷区)は、年内にインドで新たな電動三輪車を発売する。電動二輪車も2020年までに投入する方針だ。電動車普及の鍵は、充電を効率的に行える電池にあるとみて、電池の研究・開発(R&D)にも力を入れる。インドにおける今後の戦略について、現地法人テラモーターズ・インディアの中川耕輔副社長に話を聞いた。
――インド市場での販売状況は。
電動車市場を有望とみて、14年に参入した。15年9月に電動リキシャ(三輪タクシー)の販売を開始。17/18年度(17年4月~18年3月)の電動リキシャの販売台数は、8,000台以上を見込んでいる。販売店は、現時点80カ所に展開している。インドは難しい市場ではあるが、これまでの事業は順調といえる。
――生産体制とこれまでの投資額は。
組立工場を北部ハリヤナ州マネサール、東部・西ベンガル州コルカタ、北東部アッサム州グワハティの3カ所で運営している。部品の多くは中国などから輸入しており、現在の現地調達率は35%程度だ。
これまでに約3億ルピー(約4億9,000万円)を投資した。工場のほか、R&Dや販売網の拡充に充てた。
――政府が大気汚染の軽減や石油輸入の抑制を目的に電気自動車(EV)普及に力を入れている。テラモーターズとしての戦略は。
インド政府政策はまだ不透明な部分が多いが、EVの普及拡大を目指していることははっきりしている。われわれとしては、近い将来の本格的なEVシフトに向けて、生産能力の増強や販売体制の充実、供給モデルの多様化を図ることが重要だ。
18/19年度には、販売台数を前年度比2倍の1万6,000台以上に引き上げる。販売網についても160店に倍増する方針だ。
20年までに電動二輪車を投入
――電動リキシャ以外の電動車の販売予定は。
今年11月のヒンズー教の大祭「ディワリ(灯明祭)」後に、新たな電動三輪車の発売を計画している。電動二輪車も20年までに市場投入する方針だ。電動二輪車については、当初、インド国内では組み立てのみだが、将来の需要次第では、生産する可能性もある。
――今後の投資計画は。
R&Dに重点的に投資する。向こう2~3年で少なくとも5,000万~1億ルピーの投資が必要と考えている。特に新たな電池技術の開発が必要だ。EVの普及は、短時間で効率良く充電できる電池の開発が鍵を握っている。
――長期的な戦略は。
われわれは、インドを販売市場としてだけでなく、南アジアにおける輸出拠点とする考えだ。近隣国のほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国に輸出することを視野に入れている。アッサム州のグワハティ工場は、地理的にバングラデシュやミャンマー、ベトナムに近く、これらの国への輸出拠点としての条件を備えている。
ドローン事業も計画
――テラ・グループとしてEV以外のインド事業の計画は。
グループ会社でドローン(小型無人機)サービスを手掛けるテラドローン(東京都渋谷区)が、年内にインド事業を始める計画だ。ドローン販売やソフトウエア開発、調査データの分析などを手掛けるインド法人を設立する。建設や鉱山開発、鉄道、送電線の保守管理などで需要があるとみている。(聞き手=アトゥル・ランジャン/AtulRanjan)
参照元:
The Daily NNA インド版
本件は、参照元の承諾を受けて記事を転載しています。
テラモーターズ株式会社概要
設立:2010年4月
会社所在:インド、ネパール、台湾、バングラディシュ
事業内容:E-Mobility 事業、Connected E-Mobility プラットフォーム事業
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