私達バブル崩壊後の世代は、「古き良き時代」を経験していません。
私が海外経験を通じて見てきたのは、追い抜かれ、置いていかれる
日本企業の姿です。
それらを経て思う事は、このままでは日本は世界から置いていかれる、
という強い危機感と、Japan is No.1はもう過去の事である、
という事実です。
しかし、過去を振り返れば、明治維新による日本近代化に命を賭けて挑んだ若者、戦後の焼け野原からベンチャー企業を立ち上げ、名だたる世界企業に成長させた昭和のリーダー達等、日本人が歴史に残る偉業を成し遂げています。私達日本人に偉業を成せる能力がある事は確かです。
ではなぜ日本はこれほどまで閉塞感に覆われる国になってしまったのか。なぜリスクを恐れ、挑戦しない国となってしまったのか。
なぜ、世界で勝てる新しい企業が生まれないのか。
私は、根底にある我々日本人の姿勢がその原因だと考えます。
これらの姿勢は長い時間をかけて凝り固まったもので、
変えるには非常に大きなエネルギーが必要です。